とある非IT企業Web担当の仕事について(会社員 Advent Calendar 2014)

とある非IT企業Web担当の仕事について(会社員 Advent Calendar 2014)

会社員 Advent Calendar 2014の20日目の記事として、たまさんからバトンをいただき、現在のわたしの仕事について書いてみました。アドベントカレンダーって同じお題でいろんな方の考えが読めて大変おもしろいですね。


自己紹介

みなさんの書き方がとっても可愛かったのでわたしも真似させてもらっちゃいます!

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現在の仕事内容

主には社内各部署の業務ソフト開発・保守をしています。

ブログを通してだとWeb業界の方とお話させていただくことが多いので「Web担当」を全面に出していますが、Web媒体でお仕事をしている会社ではないのでウェイトは2割ほどです。会社のコーポレートサイト(以前外注で作成して頂いたもの)の保守・更新、採用活動などの特設サイトの設計・構築をしています。

他には写真撮影から会社案内資料等の作成や、事務っぽいお仕事もこまごまと。年賀状の印刷とかw

就職への経緯

学生時代に演劇部で、チラシやポスターや書割、大道具小道具いろいろ作りました。絵を描くのが趣味で中学生くらいからイラストを雑誌投稿したり自分のサイトを作って絵を並べたりしてました(黒歴史)。

地元の高校を卒業後、上京して大学の情報系学部へ。イラストレーターとかデザイナーとかそんな横文字の職業に憧れを抱きつつ、就職活動を目の前に実力と現実と将来に不安を抱いていた矢先に父が急逝したことでUターンを決意。両親共に製造業の人間だったので、地元の製造業を回ってみたら、なんとなく育った空気感を感じ、いいかもと思ったのがきっかけ。

縁あって、精密機器製造を営む中小規模の会社に雇ってもらえました。受注した製品の金型を設計して、金型を作って、その金型で製品を生産して納品する、という会社です。ここで嬉しい誤算があり、今後は趣味でやっていこうと思っていたPhotoshopやIllustratorのスキルがものすごく重宝されることとなりました。

品質保証部門 → 産休+育休 → 情報システム部門(現職)、という流れで、入社した年から数えて9年めですが、間に1年とちょっとお休みをいただいておりましたので、働いている年数はもうちょっと少ないです。転職経験はありません。

仕事のこと

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新卒で品質保証部門へ配属

最初についた仕事は、1/1000mm単位の製品寸法をごっつい顕微鏡で測定したり、製造部門やお客さんや外注さんと打ち合わせをして、製造現場の工程改善をしていく部門でした。

後工程の部門なので、製造が遅れればそのぶん遅れ、時間が読めず残業も多かったです。5時間際にトラブルの連絡が来て、「今日早く帰りたかったのにぃぃぃ!!」っていうことはよくありましたw

システム部門との出会い

業種のせいなのか、若い子もおじさま方もまんべんなく社員はPC苦手な人がほとんどです。

そんな中でも精鋭が数人いて、生産管理システムを始めとした業務ソフトの開発や社内PC機器・ネットワークの整備などを行う部署がありました。わたしはPC好きだったのでその部署の方に気に入ってもらえました。

この部署があったおかげで、わたしの人生は変わったと思います。

VBAとの出会い

品質保証に限らず、毎日膨大なデータを扱うため表計算やグラフで推移を見るのに都合がよく、会社全体でExcelを多用していました。ここでわたしは、VBAというものを教えてもらいました。

これが楽しくて楽しくて!

印刷して手入力していた工具顕微鏡や三次元測定器の電子データを、ボタン一発で取り込んだり! グラフをPowerPointに貼り付ける面倒な手作業を自動化したり! 測定データをデータベースに入れこんで、好きな条件だけ抽出して並び替えてグラフ化したり! 夢が広がりまくる…!

勉強すればするほど、業務の無駄な付帯作業が大幅に減っていく快感。時間が出来た分また勉強して、どっぷりハマってしまいました。データベースとの連携のため、SQLも一緒に勉強しました。

この頃から社内ネットワークのWebサイト(社員向け情報発信用)も頼まれてやりはじめましたが、当時のわたしのHTML知識はフレーム分割全盛期時代で止まっていたので、div…? h1…? というレベルからのスタートでしたw

育休後、部署異動

品質保証業務にプラスして他部署から広報やプログラムの依頼が来るようになり、大分キツくなっていたので、何度も情報システム部門への転属を要請していました。とはいえ組織というものは、なかなか今いる人間を外に出したがらない…! ようやくというかなんというか、産休+育休明けのタイミングで、やっと転属が叶いました。

専門の部門に異動できたので、Officeに縛られてるVBAだけじゃいかんだろう、ということで現在はVB.NETでの開発もしています。大量のデータを扱う業務が多いので、やはりデータベースとの連携が多いです。

WordPressとの出会い

育休中のこと、それまで無かった会社のコーポレートサイトを外注で制作してもらう、という動きがありました。その後の保守は自分の仕事だと思ったので、打ち合わせの際は臨時出社して過程を見させてもらいました。ていうか「プロのWeb制作現場超見たい!!!」という一心でした。

とてもとても楽しかったです。サイトの設計、フレームワーク、モックアップ等、制作の流れはとても勉強になりました。カメラマンさんの物撮りにも立ち会わせてもらい、並べ方、見せ方、照明の当て方などもガッツリ見せていただきました。

そこで、サイトの一部にWordPressを組み込むというお話が出て、「今とても多く使われているオープンソースのシステムなんですよ。興味がお有りでしたら勉強してみると、きっと楽しいですよ。」と言ってもらえました。

この一言で、更に、わたしの人生が変わりました。

個人ブログを立ち上げ

復職+職場異動を機に、WebとWordPressの勉強をする為にこのブログを始め、これまたすっかりハマり今に至ります。

Web系については、ブログをカスタマイズしたくて覚えたノウハウを仕事で活かしているという感じです。ブログを始めて、覚えたことをアウトプットしていく作業こそが一番の勉強になるし、何よりWeb関係の知り合いがたくさん出来て嬉しい限りです!(皆無でした!!)

妊娠・出産・子育てと会社のこと

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産休取得第一号

会社では、産休育休をとって復帰した人間は、過去に誰もいませんでした。

制度は前からありましたが、先輩方はみんな妊娠を機に辞めてゆく…。経営層も「女性は結婚したら辞めるのが当たり前」な考え方の年代で、前例がなかったのでちょっと不安でした。

幸いというかなんというか、フォトショ&イラレ&プログラムができる人間は会社で少なかったので、システム部門の人が「あの子に辞められたら痛いぞ!」と会社に根回ししてくれたらしく(後で知って嬉しくて泣きそうでした)、特に困難なく復帰させていただけました。

つわりへの理解

会社の男女比は 9:1 程度で、つわりが酷くて仕事にならなかったときは本当に申し訳なかったです。それなのに、「男にはわからない辛さだろうから」「うちの奥さんも大変だったんだよ」と、ほんとうに、ほんとーーーに、良くしていただきました!

あのときの恩は忘れません。

実家のサポート

これについては、わたしは本当に恵まれている環境だと思うのですが、自宅、会社、実家、義実家、保育園がすべて車で10分圏内なのです。わたしが今こんな形で働いていられるのは、ほぼこの条件があるからこそ、だと思っています。

保育園に行きだしてから、感染症にかかったことがあったのですが、完治するまで1週間ほど登園することが出来なくて。。治ったと思ったらまたもらってきて1ヶ月に2回、かかってしまって…。その月は半分も登園できませんでした。

この時、本当に、実家と義実家に協力してもらえて有難かったです…。いくらなんでも半月も会社休めない…。。どうしようもない場合は市の病児保育も考えたのですが、なんとか利用せずに乗り切ることができました。

ちなみに、半月しか登園できなくても保育料は変わらないことにダブルで泣けました。共働き家庭は保育料が、高い…(´;ω;`)ブワッ

家庭のこと

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現在はほぼ残業なしで帰らせてもらっているとはいえ、いろいろ思うところはあります。

働いてるお母さんならたぶん多くの人が思うであろう「こどもを預けてまで働くことへの罪悪感」にはもちろん苛まれましたし(未だに襲ってきますし)、家事もとてもじゃないですが完璧にこなせてるわけではありません。

でも、残念ながら、わたしは痛感してしまいました。専業主婦には向いていないと…。

産休に入ったとき、はじめて一日中家にいるという生活を経験しましたが、時間があればあるだけ、ダラダラしてしまう…_(:3 」∠)_ 外で働いて、帰ってきてバタバタしながら「この1時間でアレとコレとソレだけ片付ける!うおおー!」ってやるほうがよっぽど生産性が上がる人間なのだと心の底から思いました。

夫は早く帰れる時はご飯をつくってくれたり、娘を可愛がって面倒も見てくれます。何より、わたしがどんなに簡単な食事を出しても必ず「ありがとう」と言ってくれ、家事が満足に出来ていないときも決して文句を言ったりしません。そのことにとても救われて、感謝しています。

これからのこと

実はいま第二子を妊娠中なので、来年の春頃からまた1年ほど会社をお休みさせていただく予定です。

わたしは特に職種や働き方にこだわりがあるわけではありませんが、夫に何かあったとき自分がこども二人を育てられる甲斐性を持たねばという考えでいます。(このあたりは、よく働く母を見て育ってきた背景や、在学中に父が亡くなっている影響もあるとは思うのですが。)

とりあえず今は、働けること、働かせてもらう場所があること、お仕事をもらえること、お給料をもらえること、これがとってもとっても有り難いです。

現在のお仕事はわたしのライフスタイルにとても合っていると思うので、できれば可能な限り働かせていただきたいですが…、人生は何が起こるかわかりませんものね。

ブログを始めたおかげで、数年前の自分だったら想像も出来なかった可能性も見えてきています。自分の得意分野を見極めて煮詰めれば、わたしにはまだ出来ることがあるかもしれない、なんてむずむず考え始めました。

2人目が産まれてまた忙しくなるでしょうが、出来る範囲のことをチャレンジできたらいいなと思っています。

明日の記事は、わたしもカメラマンとして登録させていただいてるぱくたそのテクニカル・ディレクター、Yuuさんですー!

公開日:2014/12/20

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