2016
12
28
絵心はどんな仕事でも役に立つからガンガン練習しようぜ

「将来は絵を描く関係の仕事に就けたら…」なんてちょっと不安に思いながらがんばっているこれからの人が、もしこの文章を読むことがあるなら、今できる努力は惜しまないで大丈夫だと伝えたいです。

努力が実ってそういう職業に就くことができればもちろん素晴らしいし、就けなかったとしても、絵心があること、それに伴う技術があることは、どんな環境にいても無駄にはならないという、現在プログラマである、私の持論です。


絵が描けるというのは、センスも大事かもしれませんが、理論による部分が大きいものだと私は思っています。

デフォルメやすっきりしたものを描くには、それの元となる複雑な構造を理解していないと描けないということ。なんとなく「いいな」と感じるデザインには、そこにあるひとつひとつの要素や配置に、それをデザインした人の意図がぎっしり詰まっていること。感覚的なようでいて、分析してみるとほとんどが理論的な裏付けがあるものです。

絵を描くことに興味があるのなら、そういった理論部分の知識と、それを実現させるための技術、特に今の時代ならPCを使って絵を描く・画像を扱う技術を総体的に習得しておくと、社会に出てから本当に役に立つと、私は思うのです。

漫画家やイラストレーター、デザイナーのような専門の職業じゃなくても、習得したその技術が副次的に役に立つことは本当に多いです。

 

私は中学くらいから絵を描きはじめて、学生時代は結構描いてきたつもりですが、職業はプログラマです。絵を描くことに関しては、本やネットで独学で勉強をしてきただけで、教育機関などで受講したこともありません。アナログでもデジタルでも個人的にいろいろ作ってきましたが、結果的には「PCが好きでちょっと絵心がある」という、ただそれだけです。

それでも、その知識と技術にはずっと助けられてきました。

アルバイト時代は店内外のPOPを描かせてもらったり、社会人になってからは、資料ひとつとっても「どう配置したら見栄え良くなるのか」ということがわかるし、ちょっとしたものならだいたい作れるので喜ばれます。会社で名刺や看板などを発注するときなどにも、画像形式やdpi、CMYKなどの知識があれば、業者さんにかけるご迷惑が少ないし、会社のロゴをaiデータで用意できたりします。

自分で言うのものなんですが、会社にひとりこういう人間がいるのは、結構便利なんじゃないかと思っているんです。特に私のいる田舎の非IT業界などでは、他にそういうことができる人が少ないのでとても重宝され、産休育休の後も戻りやすかったです。

会社勤めしていなかったとしても、長女の卒園式後の謝恩会の実行委員長になっていて、そこで配布する進行表や席次表の作成、思い出ビデオには動画編集スキルまで総動員です。(「絵」とひとくくりにするには範囲が広くなってきていますが、路線は同じかなと思っているので…。)

 

そして何より、このブログを通じて、本を書くお仕事をいただくことができました。

本の企画と私がブログで公開していた内容が偶然一致し、運よく声をかけていただいただけなのですが、絵が描けて、イラレが使える(という記事も公開していた)のが良かったようです。

確かに文も絵も自分で用意できればそれだけ時間も短くて済むだろうし、イラストレーターさんを雇うぶんの経費は節約できるのだろうと思ったら、時間やお金はたいした問題ではないらしいのです。

イラストレーターさんに絵をつけてもらうのにも、まずは著者がイメージを伝えるための概念を絵に起こさなければならないらしく、絵心がなければここでドンピシャなものが描けないかもしれません。それを(当たり前だけど)プログラミングが本業ではないイラストレーターさんに綺麗に描き直してもらっても、どうにもピントのズレたものになってしまうこともあるのだとか。

コードも文章もイラストも、どれも拙いものかもしれないけれど、それでもこんなお仕事をいただくことができたのです。あの頃のがむしゃらな努力は決して無駄ではなかったのだと、中学、高校時代の自分に伝えてあげたいと思いました。

 

もちろん、職業としてデザイナーやイラストレーターをやっている方に到底敵うものではありません。シビアな第一線でものを作っている方たちなのですから、経験値が全然違います。

しかし、かじっていたおかげでああいう仕事がいかに難しいのか、ああいう人たちがいかに凄いのかということを理解することはできます。日常的に見かけるものに、「このデザインは素敵だなぁ」「これを作った人は凄いなぁ」なんて感動できるのです。どれをとっても、私は、絵を描いてきたことにデメリットを感じていません。

 

今は本当に良い時代だと思います。パソコンとインターネット環境があれば、勉強はいくらでもできるんですから。

ただ、お絵かきのソフトは学割だと本当にほんとーーにお得なので、可能であれば学生のうちに有名どころを買って操作を覚えておくことを、強くお勧めしたいです。個人的にはPhotoshopとIllustratorは仕事で大活躍しています。非IT企業でもこんなにイラレが役に立つとは思っていなくて、習得しておいて本当に良かったと思っています。

あと、意外と手描きが喜ばれる場面もあるので、「PCじゃないと描けない」よりは、アナログスキルもあると、より可能性は広がるかも。

 

本記事のタイトルは「絵」と括ってしまっていますが、とりあえず「なんでもやっとけ!!!」と思っています。

役に立っているスキルのベースは、ほとんどが中高の黒歴史時代に習得したものですし、今は一般受けしそうなアッサリした絵を心がけていますが、これもあのオタク時代のコッテリしたイラストを量産してた過去があるから描けるというもの。黒歴史時代は熱量がハンパないので、そのときに吸収したものは人生の糧になります。人の迷惑にならないことなら、なんでもやってみましょう!

ただ、後で死ぬほど恥ずかしくなるかもしれないので、匿名性を保ってやっておくと安心です。私が中高生の頃にまだネットがそんなに普及してなくて本当に良かったなと!!!(あのころは実名とか住所とかとてもオープンな時代でした…)

 

でも、今の若い人はpixivとかtwitterとかでいっぱい絵で交流できて楽しそうだなと思います。そこで出会えた人とは学校の友達よりも仲良くなれるかもしれないし、同じ趣味で深く語り合えるのって、いいですよね。

全然別業界にいる個人の駄文でしたが、これから人生を切り開いていく人の、ちょっとした読み物になれたらと思った、2016の年末でした。

よいお年をお過ごしください。

 

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公開日:2016/12/28


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