出産は2度目でもやっぱり大変だったなぁという当たり前の話
二女を出産して2ヶ月が経ちました。2度目ということで余裕があった部分も、分かってるつもりで余裕ぶって後悔した部分もあり、やっぱり出産は命がけだなぁと。自分の備忘録として、また、どなたかの参考のひとつにでもなればと、書いてみました。 痛い話ですので、苦手な方はスルーしてくださいね!
前置き
こちらの記事は個人の体験記であり、出産という人生の一大事は本当にその人それぞれです。記憶違いなこともあるかもしれませんので、どうぞ「参考」程度に読んで頂けると幸いです。
はじめに
体感的な辛さゲージで表すならば、
1人目 → 陣痛&出産 < その後
2人目 → 陣痛&出産 >> その後
というかんじ。
1人目の感想をこのように書いたわけですが、陣痛に対しての未知の恐怖があったぶん、それに対する覚悟を固めていました。それが想像よりずっと早かった(4時間)ことと、全くノーマークだったその後の入院生活でかなり疲弊したことが強く印象に残っており、あれから5年経ったわたしの脳内では、当時の辛さゲージが、
陣痛&出産 < その後
という図式になっておりました。
2回目のお産を前に、一般的に言われる、「出産時間が前回の約半分になるらしい」という説や、周りの人や病院からも「次はもっと早いから気をつけて!」と言われてたことで、完全に「今度のお産はあっと合う間に終わるはずだ」と思ってました…! むしろ「病院に向かう車の中で産まれちゃったらどうしよう」という心配すらしてました。(お産できる病院が隣市で、ちょっと遠かったので。)
もう完全にナメてた。あんなに痛かったはずなのに記憶はすっかり美化されてて、「痛いけどなんとかなったし、どうせ短時間だ」とタカを括ってた。結局のところ総時間は前と同じ(4時間)で、一般的にはとても短いほうだったのですが、ナメてかかってほんと後悔した…! 覚悟の有無って全然違う。死ねる。
で、その後の授乳やらの入院生活は、逆に経験上のコツみたいなのを体が覚えていて、想像以上に楽でした。おかげで2度目の辛さゲージは、
陣痛&出産 >> その後
という結果に。
では当時のことを思い出しながらダラダラ書いていきます。
陣痛 → 出産
その日の夕方くらいから違和感を覚え、日付を超えたあたりで痛みが定期的になってきたので、「ついに…!」と思って病院に電話。そしたら「もうちょっと様子見て、1時間後くらいにまた電話してください」と言われ、あれ?あんまり急げという感じじゃなさそうだ…。。
病院に着いてからも自分の足で歩けてるぶんにはまだまだ、という感じ。お産を促すために病院の階段を往復(夜中で良かった)して、動けなくなるくらいまで痛くなってきたことを訴え、ようやくそこから陣痛時間としてのカウント開始。
そこから痛みが酷くなるにつれ、ものすごーーく長く感じました。なまじ前回の記憶があるぶん、「こんなに痛いのに、まだ破水もしてない」などということを考えてしまい、もっと痛くなる、まだまだかかる、早く終わるなんてとんでもないじゃないか!!! と、思い知り絶望的な気分に。
先が見えない、ということが心底怖くてたまらなかったです。
陣痛が来るたびに自分の許容レベルを越え、「もう無理」という言葉が頭をよぎりつつ、でもそれを口に出したら心が折れてしまう気がして、死ぬ気(比喩でなく)で耐えるしか。なんか脳内に神様みたいなの見えた。陣痛の合間は休むというより気絶してたんじゃないかなって思う。
永遠に続くんじゃないかと感じられるなか、ようやく破水し、「下りてくる」感覚。そこからはとても早く、危うく陣痛室で産んでしまうとこでした。頭出かけてるのに歩いて分娩室へ移動する時は、目がチカチカして視界がぐんにゃりして、生死のはざまってああいう世界なのかなとか後になって思いました。
こちらの出産漫画がもう! あるあるすぎて!! わたしも神見えました!!! 陣痛が来た時に自分の限界ゲージ爆発してぶっちぎっちゃうとことか、キャパオーバーでテンパってる自分と対照的に助産師さんがものすごく冷静で頼もしいとか…。世のおかあさんたちは、こうしてみんな頑張ったんだ…ッ (´;ω;`)ブワッ
産む前の自分に伝えたい。お産、ナメちゃ駄目、絶対! 2度目だろうがなんだろうが敵はキャパを軽く超えてくるぞ!!!
しかし、だ。
産んだ直後の感動や嬉しさや開放感は2度目でもやっぱり言葉では言い表せないほどの素晴らしさ…。
カンガルーケアも可愛いし嬉しいし、1ヶ月も経つとあの苦しみもすっかり美化されて良い思い出になっちゃうんです。
日が経つにつれ、苦しんだ記憶は薄れ、出産直後の感動とか達成感とか、嬉しさとかが強く残るような。また産みたいって思わせるように、生物的な種の繁栄のためにそういうふうにできてるのかな。
入院中
こちらは、1人目に比べれば格段に楽に感じました。前大変だったので覚悟もあったし、縫ったところの状態が悪くなくてそちらの痛みが少なかったのもかなり楽でした。
抱き方など、ココとココさえ気をつければこの辺りは多少雑に扱っても大丈夫、みたいな経験上のコツを体が覚えていて、精神的な余裕が全然違う。
授乳も、今思えば1人目のときは、姿勢を正して、絶対この体制でこの角度を保たないと…! などと思ってやってたから余計に疲れたんだろうなぁ、と。免許取りたてで運転して、緊張で体がガチガチになっててすごく疲れる、みたいな感じ。
今回なんか授乳させながら自分のご飯食べたりして、そこへ助産師さん入ってきてちょっと恥ずかしかったですからねw でも助産師さんも、「さすが経産婦さん、お母さんが楽できるのは大事ですよ!」って褒めて(?)もらえたので良かったですw
長女の反応
もう年中さんで年が結構離れているということもあり、「赤ちゃん返り」という現象は、覚悟していたほどは見られませんでした。 長女なりに妹が可愛いらしく、授乳の時にはクッションを持ってきてくれたり、オムツ替えの時には一式用意してくれたり、お手伝いしてくれます。
ただ、「わたしがやってあげる!」と、首のすわっていない新生児にあれこれしたがるのがちょっと大変ですがw
とはいえ、たまにぴったりくっついてきたり、抱っこをせがむことは多くなった気はしているので、多方面から言われる、「上の子を十分甘えさせてあげる」ということは気をつけて実践しています。もうしっかり理解できるので、今まで以上に言葉でも言ってあげるようにしています。
余談ですが、出産後長女が病院に来てくれた時、とんでもなく大きく感じました。抱っこしてみたら、デカっ! おもッ!! えっ、昨日までと同じだよね!? と。出産した途端、脳内スケールが新生児基準になっちゃったんでしょうかね?
それから
いまのところ、なんとかやれています。
最近思うのは、赤ん坊がぐずるよりも長女がぐずるほうが厄介に感じてしまうということ。意思疎通が出来て、ひとりである程度のことはできる長女だからこそ、多くのことを求めてしまうのだと反省し、イライラもできるだけ飲み込んで接するように努めています。
ふたり同時にギャン泣きして途方に暮れることもたまにはありますが、それでもなんか、1人目の同時期よりも心に余裕があってしみじみする時間が多い気がします。
長女のこの時期のこと、あんまり覚えていないんですよね。もちろん可愛かっただろうし、それなりに楽しかったのだとは思うんですが、初めての育児にいつもなんだか不安で緊張感があって、心が休まる暇がなかったような。
今のほうがひとり増えてるんだから物理的には大変なはずなんですが、精神的には1人目の時よりおおらかにやっていられる気が。 二女を抱いて、長女がそばに座ってにこにこしてるのを見ると、ああ、幸せだなぁって思います。
まだまだ我が家の戦い(第二章)は始まったばかりですが、適当にガス抜きしながら切り抜けられたらいいなと思っております!
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