デジイチ初心者の私がそれなりの写真を撮るためにやっていること(後編)

デジイチ初心者の私がそれなりの写真を撮るためにやっていること(後編)

前回の続きになります。素人の私でも、こんな風に撮るとなんとなくシャレオツな感じになるよ!という初心者による初心者のためのデジイチ講座。前回はデジイチ購入までの話だったので、今回は具体的な撮り方を書いてみます。


構図

3分割法

こちらのサイトがとっても参考になります!

120828-1

このような、画面をタテヨコ3等分したところにいろいろ置いた構図にすると、なんとなくカッコ良く撮れます。もちろん、“必ずこうしなければいけない”というものではなく、ガイドみたいなものだと思ってください。

これと対象的な、ど真ん中に被写体を置いて正面から撮ったものを日の丸構図といいます。記念写真なんかによく用いられる、安定の構図とされるようです。

“斜め”から撮る

被写体を斜めから狙うとちょっとカッコ良く映る気がします。被写体に近づいて、斜め上、斜め下から撮ってみると、日の丸構図では味わえないドラマチックな写真が撮りやすくなります。

余計なモノを置かない

カメラ好きだった、定年退職した上司が教えてくれたことなんですが、写真とは“引き算”なんだそうです。できるだけいらない要素をなくしていって、最終的に必要なモノしか映っていないのが理想なんだそうで。なるほど。

“空間”を活かす

私はよく、「目線」の先に空間をつくるようにしています。

120828-4 120828-5

こうすることで、画面に広がりが出るかなーと思っています。生き物だけじゃなく、無機物なんかでも、進行方向など「向き」が感じられるものであれば、そこに沿って空間を演出してみるのもいいかもしれません。

ちなみに、人物の写真は瞳の中に光が入るように撮ると、すっごく可愛くなるらしいですよ!

デジイチ+PCのメリットを最大限に

構図が微妙だな、余計なモノが映っちゃったな、と思ったら、いくらでも撮り直せばいいんです。そこはデジカメ、いらないショットは気軽に消せるしお金もかからないんですから。あと、撮ったあとにPCで構図を切り出しちゃうのも手だと思っています。品評会に出すわけでもない、個人で楽しむものなら、自分好みの写真に仕上げるのも楽しいです。

“ボケ”させる

せっかくの一眼レフ、綺麗に「ボケ」た写真が撮りたいなーと私は良く思っています。一眼でいう「ボケ」は、ピントが合っているラインより前後に現れ、遠近感を表現してくれます。

120828-2

これは、カップ手前のふちあたりにピントを合わせて、撮ったものです。遠くにあるモノほどボケているのがわかるでしょうか。

120828-3

横から見るとこんな感じ。ピントは面で合わせるので、カップはちょっとボケ、それよりも奥のマットはかなりボケるようになります。

カメラの設定

その場に合わせた設定を

私もまだまだ初心者の域を脱せないので、その場で設定を合わせていると時間がかかってシャッターチャンスを逃すこともしばしば…。いますぐ撮りたい!って時は容赦なくオートモードを使いますw

ちょっと余裕があって、いい写真撮るぞー!って時は、[M](マニュアル)モードで。難しいかなと思ってたんですが、一番雰囲気のあるのが撮れるのはここだなと辿り着きました。

F値(絞り)

値が小さいほどボケる範囲が広く、明るく撮れます。逆に、値を大きくするとボケる範囲が狭く、暗くなります。手前から後方までピントをしっかり合わせたい記念写真などは値が大きいほうが良いですが、私は基本的にモノをボケさせて撮るのが好きなので、最小値で撮ることが多いです。

追記:ボケるのが楽しくて単焦点のF値最小ばっかりで撮るのは、初心者が陥りがちな罠みたいですね! めっちゃ陥ってたw 動かないものをじっくり撮るには良いですが、確かにピント合わせは難しくなるし、あまりにボケすぎなのも逆にカッコ悪い場合も。何事も程々に、ですね。

シャッター速度

1/○の、○部分の値を変えることで撮れ方が変わります。

例えば、シャッター速度が1/2000だったら「カシャッ」という感じで、シャッターが降りる時間が速いです。短い時間で被写体を捉えるのでブレにくく、走ってるものなどが撮りやすくなります。そのかわり、取り込める光が少ないので暗くなります。

1/20だったら「カッ…シャン」という感じで、シャッターが降りるのに時間がかかるので、その前にカメラが動いてしまうと、俗に言う「ブレた」写真になります。(ブレ防止のために三脚が必要になります。)そのかわり、光を多く取り込めるので、明るくなります。滝や川などを、シャッター速度を遅くして撮ることで水の流れを綺麗に表現するらしいです。

1/125秒が肉眼に近いと聞いたので、困ったときは私はだいたいこのあたりを狙っています。

ISO感度

値が大きいほど明るく撮れます。私は、明るさを底上げしてくれるもの、というような認識でいます。シャッター速度を速くするとどうしても明るさが足りなくなるのでISOを上げたりとか。

ISOを上げれば夜でも綺麗に撮れますが、上げすぎるとノイズが混ざってきます。昔は800とか1600を上限に、とか聞いたことあったのですが、最近のデジイチは性能も良いし(機種にもよりますが)かなり上まで大丈夫みたいですね。

ノイズは、デジカメのモニタやPCで見たときより印刷で強く現れますので、印刷を考えて撮る場合はちょっと注意してみてください。

試し撮りして、調整する

120828-6

このような関係性がありますので、とりあえず、自分のココ!という設定を最初作っておいて、(私の場合、F値1.8、シャッター速度1/125、屋外ならISO200とか)一枚撮ってみます。それを見て、

  • ボケすぎ → F値↑、シャッター速度↓、ISO↓
  • ブレる → シャッター速度↑、ISO↑
  • ボケはいいのに暗い → F値そのまま、シャッター速度↓、 ISO↑

のように明るさを保持しながら問題が解決できる設定を探ります。設定をいじっては1枚撮って確認を繰り返し、定まってきたら、構図を考えて本撮りです。

ピント合わせ

ホントは手動で合わせられれば自由自在なんでしょうけど、なかなか思い通りにいかなくて…今のところはオートフォーカスで撮っています。たまに自分の意図しないところにピントが合ってしまうときもありますが、そのへんは何枚も撮って数でカバー!

本体にオートフォーカス機能がついていても、レンズがそれに対応していなければ使えませんので、レンズ選びの際はそのあたりも注意が必要です。

追記

こちらのツイートがとーってもわかりやすかったので引用させていただきます!

こちらのチャートがオリジナルで、それを@umegrafixさんが猫化改良したものなんだそうです。ねこかわいい(*´ω`*)

やっぱり文章で説明するよりイラストで見たほうが一目瞭然ですね!

上手くなるには

それはもちろん、数をこなすことです。経験があれば、天候や部屋の明るさ、被写体などによってだいたいこのくらいの設定にすれば、というのが分かってくるんだと思います。(多分)

私にとっては、PAKUTASOさんの登録カメラマンになれたことがとっても大きなメリットでした。カメラ購入直後はそれはもうバシバシ撮ってましたが、育児休暇が終わり仕事を始めると完全に週末のみ。なかなか撮る機会も減ってしまって、せっかく出かけたのにカメラを忘れたりする始末。

そこで、twitterでお知り合いになったPAKUTASO管理人の@susipakuさんに、「私なんかでも素材提供しても良いんでしょうか?」と話をさせて頂いたところ、快く私の過去に撮った写真を見てくださいました。実は審査があるとは全く知らず、「やばい恥ずかしい!絶対通るわけない!やめときゃ良かった!」と軽く後悔していたらw、まさかの合格…!!嬉しかったです(*´∀`*)

登録してもらえたことで「もっと沢山撮ろう!」という気持ちになれたんです。今までは、自分で眺めるだけの自己満足だけだったのが、もしかしたら私の撮った写真が誰かの役に立つかもしれないというモチベーションに。

それに、自分ではどれが「良い写真」なのかとか、実は良くわからないんですよねw PAKUTASOさんでは載せる写真を選定してくださるので、客観的な自分の写真への評価が分かり、なるほどなぁと思います。

最後に

私の初心者なりのデジイチのススメでした!とても素晴らしいものなので、迷っている方の後押しになればと思います。もしも間違ってるとこなどありましたら、ご指摘頂けると嬉しいです。

最近ちょっとミラーレスも気になっています。そちらのほうが更にコンパクトで、ターゲットを女性に置いているメーカーも多いせいか色やデザインがオシャレで可愛いものもたくさん見られます。正直、ちょっと欲しい…(´A`)

使ったことないので分かりませんが、結構良いもの撮れそうですよね。これから考える方はミラーレスでもいいのかなー。

公開日:2012/08/28
更新日:2015/02/24

2件のピンバック


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

コメントは承認制ですので、反映までしばらくお待ち下さい。(稀にスパムの誤判定にて届かないこともあるようですので、必要な際はお問い合わせからお願い致します。)

YouTubeでQ&Aコンテンツを企画しています

運営しているYouTubeチャンネルで、ご相談やご質問を募集しています。動画のコメントやお問い合わせページからお気軽にご相談をお寄せください。